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防犯カメラの逆光補正機能

防犯カメラは設置場所や時間によって「逆光」での撮影となってしまいます。逆光で撮影した映像は不鮮明で記録として不適切です。
鮮明な画像を撮影するために防犯カメラにはいくつかの逆光補正機能が備わっています。ここでは代表的な機能を紹介します。

防犯カメラにおける逆光

逆光の原因と問題点

逆光とは、被写体の背後から強い光源があたっている状態でのことです。被写体は影になるため暗くなり、逆に周囲の明るい部分は白っぽくなってしまいます。

防犯カメラ映像では被写体となる人物が「黒つぶれ」で顔や特徴がわからなくなり、個人の識別が困難になります。光のあたる背景は「白とび」で陰影がなくなってしまうため、こちらも詳細が確認できなくなります。

逆光になりやすい場所

マンションのエントランス等の出入口は最も多くの防犯カメラが設置されていますが、建物内側の暗いところから外の明るい場所を撮影することは逆光が発生しやすい条件です。屋外設置の防犯カメラでも、強い太陽光がよく当たる場所、例えば屋上駐車場等は逆光の影響を受けやすくなります。

逆光補正の主な機能

逆光補正は光を背景にした撮影で明るさを自動調整する機能です。カメラのシャッタースピードや絞りを最適化して黒潰れや白飛びを防止します。

★WDR(Wide Dynamic Range:ワイドダイナミックレンジ)

暗い部分と明るい部分とで防犯カメラのシャッタースピードを変えて撮影し、2枚を合成して補正する機能です。明暗の差が激しい場所での撮影に適していて、他の補正技術より鮮明な画像での撮影が可能です。出入り口や窓際などの屋内から屋外の撮影をする明暗の差が激しい場所での撮影に向いています。

★BLC(バックライト補正)

防犯カメラ画像内の暗い場所を基準にして全体を明るく調整する機能です。画像全体を補正するため、明暗差が大きすぎると全体が白っぽくなってしまい、元々明るい部分は白飛びする可能性があります。屋外設置の防犯カメラで西日や朝日の太陽光の影響を受けやすい場所で有効な機能です。

★HLC(ハイライト補正)

強い光の反射を抑制して全体の映像を調整します。画像内の強い光を黒く塗りつぶすことで反射の影響を抑制する(ブラックマスキング)技術です。車のヘッドライト等、激しい光源が原因で白飛びしている場合に有効です。

 

防犯カメラの逆光補正は、映像の品質を向上させるために非常に重要です。逆光が気になる場合は、防犯カメラ本体の設定を確認してみてください。